非アルコール性脂肪肝について欧州肝臓学会では何と提言しているのか。

脂肪肝

こんにちは。

今回はThe European Association for the Study of the Liver(欧州肝臓学会)が非アルコール性脂肪肝(NAFLD:Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)についてのインフォグラフィックを作ったから見てね。というお話です。

インフォグラフィックはこちら↓

https://easl.eu/wp-content/uploads/2019/04/EASL-POLICY-Obesity-and-NAFLD-FINAL.pdf

インフォグラフィックの内容によると欧州ではNAFLDが増加しており、4人に1人がNAFLDの影響を受けているとのことです。

また、欧州のNAFLDに対する年間の直接的費用は3億ユーロ(約350億円)以上、社会的費用は200億ユーロ(約2兆3,200億円)以上と予想されるようです。

こりゃ大変だということで欧州肝臓学会がインフォグラフィックで啓蒙活動をしているわけです。

なぜ啓蒙活動をしているかというと、NAFLDになる理由は不健康な生活様式、例えばエネルギー摂取過剰とか偏った食事とか肥満とか糖尿病とかが原因と考えられるからですね。

インフォグラフィック内ではいくつかの提言がなされていますので、以下にご紹介していきます。

1.砂糖で甘くした飲み物や、飽和脂肪酸・砂糖・塩分の多い加工食品の子供達への広告やマーケティングを制限することを推奨します。

2.砂糖で甘くした飲み物の消費を減らすための財政政策の導入と、食品産業の加工食品の組成表示を改善させる立法することを推奨します。

インフォグラフィックによると、砂糖で甘くした飲み物(ジュース類ってことでいいのではないでしょうか)に20%の課税をすることで、今後10年間で370万人の肥満と25,498人のBMI超過関連疾患(いわゆるメタボリックシンドローム関連疾患)が防げるらしいです。

日本でもジュースの消費税20%とかの時代が来たりして。

3.地中海食の有益性を理解するような健康教育の計画や、ジュースではなく水を飲むことを促す取り組みをすることを推奨します。

飽和脂肪酸の摂取は脂肪肝を増やすが、地中海食(オリーブ油、ナッツ、フルーツ、野菜、魚などを良く食べ、赤身や加工された肉や砂糖の多い物を控える食事)に含まれるような一価・多価不飽和脂肪酸はNAFLDの治療に有益だから。ということです。

私も教育(というとおこがましいかもしれませんが)は大切だと考えます。

大人になって健診などで異常を指摘されたり体調を崩してから栄養とかについて勉強するのではなく、一般的な健康についての知識は皆が常識として知っていることが望ましいと思うからです。

話を戻します。

4.定期的な運動を促すための地域インフラストラクチャー政策を推奨します。

身体活動は肝臓の脂肪に大きな変化を引き起こします。

安全かつ魅力的に感じることができるウォーキングやサイクリングのインフラストラクチャーの確立は人々の行動に大きな影響を与えるでしょう。

とのことです。

5.医療従事者の知識とスキルの向上(NAFLDの高い有病率、危険因子、栄養スクリーニングとカウンセリングの実施方法や患者への適切な行動変化の取り組みなどについて)を推奨します。

肝疾患はアルコールの過剰摂取のみだけではないなど、国民の意識を向上させる活動も行われるべきである。とのことです。

6.新しい診断研究プログラムへのさらなる資金提供を推奨する。

ということでインフォグラフィックがけっこう綺麗だったので読んで記事にしましたが、内容的には面白いものでもなかった感があります。(欧州肝臓学会さん、ごめんなさい)

PCの動きが何故だか遅かったのもあり記事作成で頭が疲れたので、これからタンパク質摂ってダンベルベンチプレスからの胸トレやろうと思います。 肩のジャイアントセットまでいけるだろうか。

ではでは。

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