こんにちは。
今回はU.S.NEWSが発表した2020年のBest Diabetes Dietsについてのお話です。
以前の記事で触れていますが、U.S.NEWSは毎年Best Dietsのランキングを発表していて、Best Diabetes Dietsというカテゴリーでもランキングがなされています。
それでは、2020年のBest Diabetes Dietsランキングがどうなっているかみてみましょう。
全35食の中で第1位は、地中海食でした!
そして2位以下は次のようになっています。
2位:DASH食
2位:フレキシタリアン食
2位:メイヨークリニック食
2位:ビーガン食
なんと2位が4種類ありました。
そしてランキングは、
6位:Jenny Craig食
6位:Ornish食
6位:Volumetrics食
9位:Engine 2 食
9位:WW(Weight Watchers)食
と続きます。
6位から9位の食事を好んでいる方には申し訳ないのですが、私はJenny Craig食やらなにやらの食事内容を知りません。
調べればいいだけですが、その食事にしようと思わないため調べる気になりません。
「知りもせずに失礼な!」という方もいらっしゃるかもしれませんので、一応すみませんと言っておきます。
気になる方はぜひ調べてみてください。
そうそう、ランキングはまだまだ続きます。
でもすでに面倒なので割愛いたします。
一応、糖質制限の部類となるケトン食は第24位、アトキンス食は第28位でした。
地中海食とは?
2020年のベストダイエットとされている地中海食ってなに?という方のために、地中海食について説明いたします。
極簡単にまとめると、野菜、果物、全粒穀物、魚や魚介類、豆類、ナッツ類、オリーブオイルなんかの摂取を中心とし、赤身肉や加工肉は控える食事のことです。
アルコールを飲む場合はワインを中心に適量OKって感じです。
ちなみに米国糖尿病学会では地中海食について、種々のRCTの結果からHbA1c、体重、脂質の複合的に良い影響があると言っています。
また医学雑誌として超有名なThe New England Journal of Medicineに掲載された論文ではエキストラバージンオリーブオイルやナッツを豊富に摂取した地中海食では心血管イベント発生率が低くなると言っています。
ということで地中海食は糖尿病のみならず身体にいいみたいよということですね。
まぁ米国糖尿病学会では『○○食』が全ての人に当てはまるベストな食であるといえる科学的根拠はまだ存在しないと言っています。
一方で確かに言えることは
1. でんぷん質ではない野菜を食べよう
2. 砂糖と精製された穀物は控えよう
3. 加工食品を避け自然食品を食べよう
であるとしています。
まぁ地中海食に似ているのではないでしょうか。
個人的に気になる脂質量について、米国糖尿病学会では糖尿病でも健常人で推奨されている摂取量を参考にしようとしていてDietary Guidelines 2015-2020を参考にしてねとなっています。
そのページを見てみると、脂質全体の量についての明確な記載は見つけることができませんでしたが、飽和脂肪酸は総摂取カロリーの10%以下にすべきとのことでした。
1800kcal/日の人で飽和脂肪酸180kcal/日まで、つまり20g/日まで。
肉を好きなだけ食べて守れる数字じゃないですね…
ちなみに、1885年から専門家の監修をえた健康含めた暮らしの情報を発信しているGOOD HOUSEKEEPINGでもThe Best Diets of 2020の特集をしていますが、試してみる食事の最初に地中海食を挙げています。
ちなみにちなみに避ける食事の第1位にはケトン食が選ばれていました。
ケトン食を中断するとその後さらに体重が増加してしまったり、脂肪食への依存が長期的に有害な副作用が起こる恐れがあるとのことです。
てんかん治療食ではあるが、健康な人は選択すべき食事パターンではないよと言っています。
さらにGOOD HOUSEKEEPINGではKeto Diet Dangers Nutritionists Want You to Know About(あなたに知ってほしいケトン食の危険性:訳、私)というページまで用意してケトン食について悲しくなるような情報を提供しています。
短期的にはケトン臭が出るとか、最初はインフルエンザ用の症状が出るかもとか、長期的には消化管機能の問題があるかもとか、免疫機能が弱くなるかもとか、ビタミン&ミネラルが不足しやすいとか、まぁ色々と書いてあります。
ケトン食ファンの皆様が知ったら悲しむだろうなぁ。