さてここまでで糖尿病の食事の原則はだいたいご理解いただけたかと思います。
では外食時にはどうしたらいいのでしょうか。
今回は外食時の攻略ポイントをご説明いたします。
理想的には、外食でも糖尿病改善に適した食材を使用した食品を食べるようにします。
しかし、現実的には外食時には理想的なメニューがほとんどない、または全くないことも起こりえます。
そこで、外食することがわかっている場合は予め食事の計画を立てておき、インスリン感受性が損なわれないようにするのが賢明な戦略になります。
次のような戦略を練っておきましょう。
1.夕食を事前に食べる
2.事前にお店を決めておく
3.野菜と果物を注文する
1:夕食を事前に食べる
外食をする場合、お店に着く前に食事を食べてしまいましょう。
そうすることで空腹感が減り、お店で食べ物を注文するときに、より理想的な選択をすることができます。
事前にバルクがあるものを食べておくことは外食における高脂質・高カロリーの食事の食べ過ぎを防ぐことにつながります。
糖尿病の食事の原則に従って、予めお腹を満たしてみてください。
2:事前にお店を決めておく
外食するお店を選ぶことができるときは、できれば野菜や果物、大豆類などの植物性食品を多く扱っているお店にしましょう。
低脂質になるように意識し、和食やイタリアンなどを楽しみましょう。
タイ料理やベトナム料理などもお勧めできます。
ファミリーレストランや焼き肉店などではサラダを積極的に摂取しましょう。
サラダバーがある場合は、最初に野菜をたっぷり食べてください。
3:野菜と果物を注文する
食事を事前に食べることやお店を選択することが不可能な場合は、お店で冷静になって注文することが重要です。
多くの場合、メニューにはさまざまな野菜や果物の料理があるはずです。
脂質の多い料理も食べたくなりますが、まずは野菜類を摂取していきましょう。
枝豆や豆腐などの大豆食品もお勧めできます。
アルコールは1gで7kcalあることを忘れずに、適量の摂取にしてください。
自分自身の食べ物について、特に外食時はあまり真剣に考えない人もいますが、糖尿病を改善させるためにはとにかく自分が口にするものを意識してください。
さあ、外食を攻略する準備が整いました。
自分の身体にとって最高の外食をとりましょう。