運動前に血糖値をコントロールする方法

一般的に運動中には血糖値が低下しますが、スルホニル尿素薬とインスリンを使用していない限り運動前に血糖値を上げる必要はありません。


肝臓と膵臓はインスリンとグルカゴンを使用して運動中に安全な血糖値を維持するように微調整しているため、低血糖のリスクが高いわけではありません。


しかしながら、低血糖になる恐れを完全に除外することはできないので、運動中の低血糖に対する対処法として砂糖(を含んだ軽食など)やブドウ糖を用意しておいてください。


αグルコシダーゼ阻害薬を内服している場合は砂糖ではなくブドウ糖が必要です。

運動中の低血糖を回避するために、できれば運動前に血糖値が110〜130 mg/dLであることを確認してください。

薬物が運動中に血糖にどのように影響するかについて不明な点は、かかりつけ医に聞いておきましょう。


全粒穀物によって炭水化物を摂取することで、筋肉のグリコーゲン貯蔵を定期的に増加させることができます。

これにより、日中や運動中により多くのエネルギーを感じることができます。

炭水化物が多い食事を食べると筋肉のグリコーゲン貯蔵量が大きくなりますが、炭水化物が少ない食事を続けると時間とともにグリコーゲン貯蔵量は縮小し、運動中に筋肉がより多くのタンパク質を分解する原因になります。


運動を始める前に食べるのに理想的な食品はとしては、バナナ、リンゴ、オレンジ、ナシ、マンゴー、パパイヤなどの果物だけでなく、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、トウモロコシなどのでんぷん質の野菜などがあります。

運動開始の30-60分前に摂取しておきましょう。


運動前の食事に追加するもう1つの非常に貴重な種類の食品は、ビート、ほうれん草、ルッコラ、フダンソウなどの硝酸塩に富んだ野菜です。

最近の科学的研究では、トレーニングの1〜2時間前に硝酸塩に富んだ野菜を食べると全身の血管に良い影響が起き、パフォーマンスが向上重大な影響が及ぶことが示されています。


さあ、ここまでで得た知識を運動療法に取り入れて、快適な運動を始めましょう!


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